池袋駅周辺地域は特定都市再生緊急整備地域に指定されており、「池袋駅周辺地域基盤整備方針2018」において、池袋の将来像は世界中から人を惹きつける国際アート・カルチャー都市のメインステージと定められている。同計画方針においては、アート・カルチャーの活動拠点として4つの公園(池袋西口公園、中池袋公園、南池袋公園、造幣局地区防災公園)を定めている。
池袋の開発を促進する契機となったのは、庁舎移転に伴い、民間マンションと庁舎を一体開発した豊島区新庁舎「としまエコミューゼタウン」である。「自然と建物の共存」というコンセプトのもと、外壁には太陽光パネルなど5種類のパネルによるエコヴェールを用いており、また、庁舎中央には煙突効果により自然換気を促す「エコヴォイド」を設けている。さらに、エコヴェールの内側に設けられたグリーンテラスと呼ばれる階段状の庭園では、10階の屋上庭園「豊島の森」からの水の流れが8、6、4階のテラスにせせらぎを作っている。
一方、旧庁舎と豊島公会堂の跡地では「誰もが輝く劇場都市」をテーマに、高規格の大規模オフィスと共に池袋の新たな文化と賑わいを創出する多様なアートカルチャーを発信する8つの劇場を整備している。