老朽化した木造平屋の都営住宅を、1997年に環境共生住宅モデルとしてシルバーハウジングプロジェクトを含む区営住宅として建て替えた集合住宅団地。世田谷区の「エコロジカルなまちづくり」を推進する動きの中でつくられた。
敷地中央部に配置されたビオトープや菜園などのコモンスペースを住居棟が取り囲んでいる。屋上緑化や風車・ソーラーパネルが採用されたこの住宅は、環境共生住宅モデルのリーディングプロジェクトともいえる。
*1992年、旧建設省で策定された環境共生住宅のガイドラインには、環境共生住宅のコンセプトとして次の3点が挙げられ、建設計画から工事・維持管理・取り壊しにいたる各段階でこれらに配慮することを目標としている。
1地球規模の環境に配慮し、省エネルギー・省資源・リサイクルを追求する。
2周辺環境や自然環境との調和をめざす。
3居住環境の健康性・快適性をめざす。