オフィス棟と住宅棟を中心に、商業施設や多目的ホールなど様々な都市機能が集積した複合開発。民間組合施行による市街地再開発事業で、山手線内で20世紀最大規模である。大崎は、かつて工場を中心に街が形成されてきたが、1970年代からの工場の転出を受け跡地における一体的な再開発計画が指導した。先陣をきって大崎ニューシティが開業、その後中小規模ビルの建設に続き竣工したのがゲートシティ大崎であった。
当施設は、大崎駅や大崎ニュー・シティ、線路の向かいのソニーシティなどと空中通路で繋がり、駅周辺の回遊性向上に寄与している。アトリウムやサンクンガーデン、屋上デッキなど多彩な公共空間を配置し、緑あふれる憩いの場に人々が賑わうとともに、アトリウムから四方へと伸びる道の先にある広場が人々の都市生活に潤いを与える。
また、この開発は、住民参加による再開発組合が開発・事業運営に関わっているという特徴を持つ。環境対応については、2005年に既存ビルとして、また事務所・店舗等の複合施設として初めてCASBEEの最高位であるSランク評価を受けている。