エベネザー・ハワードの提唱した田園都市構想をモデルとした都市を目指して開発され、1923年より分譲された東京有数の高級住宅街。当初の名称は「多摩川台住宅地」だった。駅西側には放射状にイチョウ並木の街路が広がり、現在でも緑を多く残した良好な景観を保っている。1926年には既に住民協議会が立ち上げられ、いち早く住民自治の体制が構築されている点も特徴的であり、その活動は現在の田園調布会に引き継がれている。同会の重要な活動の1つに、田園調布の守るべきまちなみや価値観を明記した「田園調布憲章」(いずれも1982年策定)に基づく住宅地の維持・管理活動がある。この他、1991年に策定された地区計画(2005年に改訂)やまちなみガイドラインである「環境保全及び景観維持に係わる規定」では、住宅敷地面積の最低限度や建築物の用途混在を制限する独自の方針を定めており、住民主体での住環境保全活動が進められている。
056田園調布
エリア 動線・ネットワーク シンボル 1950年代以前
完成年 | : | 1923年 |
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所在地 | : | 東京都大田区田園調布 |
開発面積 | : | 47.2ha(地区計画対象地域) |
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