柴又は帝釈天の門前町として栄えた街であり、映画「男はつらいよ」の舞台となったことで観光地化してきた。観光の中心である柴又帝釈天参道では、2004年より活動している特定非営利活動法人柴又まちなみ協議会が主導して「柴又まちなみ景観ガイドライン」(2008年)を作成するなど、民間主導で沿道のデザイン誘導・景観向上を進めている。同ガイドラインでは、帝釈天からの眺望景観に配慮するなど、地区特性を伸ばすための方針が策定されている。協議会ではこの他、行政の支援を受けながら灯りの整備や木調看板・格子の設置などの設置も進めており、ストリートから地域活性化を図る事例として興味深い。