1866年の火災を契機に、防火帯として設計された道路幅員36mの近代街路。元々はイチョウ並木の植樹帯含め幅員22mの車道を有していたが、2002年に道路空間再配分が行われて、車道9m、歩道は各13.5mに再配分された。特に歩道はイチョウ並木を挟んで両側に配され、西側の沿道敷地に面する歩道では道路空間を利用したオープンカフェが実施されている。このような歩行者の滞留行動を実現するため、歩行者の動線や視線を遮らないよう変圧器等の道路付属物は植樹帯の中に配置されると共に、沿道建築物と一体的なデザインを行うよう街路舗装や建築物の意匠に対するデザインコントロールも行われている。高質な都市空間を維持・向上するために、横浜市役所内でも部局横断的に都市デザインが取り組まれている好例である。
102日本大通り
ストリート 歴史・文脈 シンボル 1950年代以前 2000年代
完成年 | : | 1877年 |
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所在地 | : | 神奈川県横浜市中区日本大通 |
総延長 | : | 430m |
幅員 | : | 36m |
掲載誌 | : | 日経アーキテクチュア, 2000年, 679号 |