050新宿モア4番街

ストリート シンボル コミュニティ 1980年代

新宿駅東口と歌舞伎町を結ぶ場所に位置する幅員5mの区道である新宿モア四番街は、都市再生特別措置法が適用され、商店街主導のオープンカフェ運営がなされている。もともと1986年の「新宿MOA計画」に基づき105の事業者から構成される新宿駅前商店街振興組合が主体で整備されたヨーロッパ調の設えの道路であったが、2000年代半ばに浮浪者による不法占拠、違法駐車が横行しストリート環境が悪化していた。その状況改善を目指して駅前振興組合と区の協働で2005年から7年間のオープンカフェ社会実験を経て、特措法の成立に合わせて2012年よりオープンカフェが恒常化した。空間構成としては、車道部分に客席、街路樹と歩道の間にオープンカフェが設置される構成である。運営スキームとしては、カフェ店舗の使用料や占用料とイベント広告収入、振興組合の会費をもとにストリートの維持管理を行なっている。近年のウォーカブルや道路占用テラスの先駆けとなる参照すべき空間だが、振興組合の会員の減少等の課題も見られる。新宿駅周辺は100年に一度と言われる大改造が計画されているため、モア四番街も含めた地区全体が歩いていて魅力ある空間となることを期待したい。

完成年 -
所在地 東京都新宿区新宿3丁目
敷地面積 -
延床面積 -
計画・設計 -
管理・運営 -