047KK線

ストリート 歴史・文脈 動線・ネットワーク 1950年代以前

戦争による銀座エリアの荒廃と経済成長のための道路整備の必要性を背景に、銀座の復興や飽和点に達した自動車交通量の緩和を目的として高架道路を建設することが決まった。
かつて、銀座エリアを取り囲むように流れていた外濠川、汐留川、京橋川が埋め立てられ、その土地に2階建てのビルと屋上道路空間が作られた。
東京高速道路は14のビルの屋上に位置しており、そのテナント料を道路整備と運営費に充てるという、今日のPFI(Public Finance Initiative)の先駆けと言えるような画期的なマネジメントが行われている。
首都高速道路都心環状線と八重洲線に接続し、現在はバイパス的な利用がされているが、日本橋地下化に伴う首都高速道路網の再編により自動車道としての役目を終えることが決まった。
東京高速道路(KK線)の既存施設のあり方検討会が発足し、空中回廊として歩行者空間化される方針が定められたものの、具体的なビジョンが定まるのは先の話になりそうだ。魅力的な街々を繋ぐ、ポテンシャルの高い道路なだけに今後の動向から目が離せない。

完成年 1953
所在地 東京都中央区銀座
延長 約2km
管理・運営 東京高速道路株式会社