すみだリバーウォークは、鉄道橋である隅田川橋梁に付随した歩道橋である。東京都による「隅田川等における新たな水辺整備のあり方」(2014年)ではこの隅田川橋梁を挟んだ対岸に位置する浅草と東京スカイツリータウン間の回遊性向上が謳われた。そこで東武鉄道の取り組みにより誕生したのが、このすみだリバーウォークである。
昭和初期につくられた隅田川橋梁に添架されたこの歩道橋だが、河川上の施設という前例のないものであった。法制度上の課題などが浮かび上がったが、両岸からの賛同や墨田区・台東区等の協力のもと、河川法の特例を適用して遊歩道と位置付けられ、無事整備された。鉄道軌道のすぐ横を通って川を越えるというのは、中々できない体験ではないだろうか。
橋梁自体もスカイツリーと同じ白色に塗り替えられて、エリアの一体感創出が図られているほか、東岸の高架下には親水性高い商業施設「東京ミズマチ」が誕生するなど、浅草・スカイツリーエリアのさらなる魅力向上が進んでいる。