026コモレ四谷

建築+グラウンド 自然・環境 歴史・文脈 動線・ネットワーク 2020年代

公務員宿舎の廃止や小学校廃校に伴い生まれた、事務所・共同住宅・商業施設・学校・文化交流施設等からなる複合施設。隣接する皇居外濠の、起伏ある地形との調和が図られた「地形と都市の融合」のコンセプトのもと、緑豊かなステップガーデンが低層部に設けられる。地層を表現した有機的なファサードが特徴あるデザインとなっている。

敷地内を通り抜ける動線を充分に確保しつつ、敷地北西の住宅地側には緩やかな起伏の広場を設けて穏やかな都市空間を創出されている。外堀通り側の広場に設置されたデジタルサイネージは防災時のビジョンとなるなど、周辺への配慮・貢献が多々伺える。敷地南の三栄通り側は、かつての玉川上水にちなんで水路を設ける、江戸の園芸文化にちなんで多様な植栽を設けるなど、こだわりあるランドスケープが創出されている

完成年 2020
所在地 東京都新宿区四谷1-6-1~5
敷地面積 17931㎡
延床面積 139330㎡
計画・設計 日本設計、三菱地所設計
管理・運営 都市再生機構
掲載雑誌 新建築2021年1月号