用賀駅から世田谷美術館まで繋がる用賀プロムナード。いらか(瓦)を取り入れているため、地域住民からは「いらかみち」と呼ばれている。1979年に世田谷基本計画「生活と文化の軸」をつくるプロムナードとして、象設計集団によって設計され、1986年に完成した。
歩車を分離しないデザインは、運転手の意識を自然と歩行者へ導き、歩車の“共存”を実現している。また瓦を用いた舗装(一部に和歌が彫られる)やファーニチャ、水路は、美術館へ向かう人々を迎え入れ、帰路に着く人々が余韻に浸る空間を演出している。さらに住宅街に馴染んだプロムナードの計画、ファーニチャの配置により、地域住民にとっても楽しく、憩う空間が実現しており、多様な歩行者に親しまれる空間が創出されている。