090芝公園

自然・環境 歴史・文脈 シンボル 1950年代以前

芝公園は、1598年に徳川家の菩提時として麹町付近から移された増上寺を取り囲むように広がる都立公園である。
1873年に明治政府より、「古来より名所旧跡といわれるところを公園とする」という太政官布達が出され、上野・浅草・深川・飛鳥山とともに日本で最初の「公園」となった。
元々は増上寺境内の敷地を公園としていたが、戦後の政教分離の考え方により宗教色のない公園として整備された。その結果、増上寺の周りを芝公園が取り囲むという構図が生まれた。
芝公園の西側に隣接する地には1881年に会員制料亭「紅葉館」が開業し、政治家、実業家、文人や軍人の社交場として、また外国人の接待の場として利用された。紅葉館は1945年に東京大空襲により焼失し、その跡地には1958年に東京タワーが完成した。この場所は、強固な地盤を持つこと、高台であり電波塔に適していること、各放送局や国の中枢機関と近く利便性が高いことから建設地として選ばれた。

完成年 -
所在地 東京都港区芝公園4丁目
敷地面積 -
延床面積 -
計画・設計 -
管理・運営 -
掲載雑誌 -