東京駅の西側に位置する大手町、丸の内、有楽町の頭文字に由来する地区名称。1959年丸の内総合改造計画の推進、1961年常盤橋再開発、1963年有楽町駅付近再開発などを経て、世界三大金融センターとして重要な役割を担う新たなビジネス街が作り上げられ、高度成長期を迎えた経済の発展に大きく寄与した。
この地区では、1950年代始めに、防災・防火活動を行う自治組織の結成をしたことで、地域全体での地域管理の考えが始まったとされ、その後も熱供給や駐車場の管理等が地域管理として行われてきた。1988年には大手町・丸の内・有楽町地区再開発計画推進協議会が設立され、地権者自らが具体的なまちづくりを考えるようになった。さらに、2000年に策定された「大手町・丸の内・有楽町地区まちづくりガイドライン」では、地区の将来像が示され、2002年からはNPO法人「大丸有エリアマネジメント協会(リガーレ)」によって公的空間の活用や防災・環境に関する活動が進められている。加えて、過去の建築デザインを引き継ぐ再開発により、地区のブランド向上が推進されている。