071有明 競技場群

エリア イメージ 2010年代

東京オリンピック2020に備えて有明エリアでは、有明アリーナ、有明体操競技場、有明アーバンスポーツパーク、有明テニスの森の4つの施設が整備された。虎ノ門、新橋、豊洲などが周囲に位置しており、ビジネス、スポーツ、グルメ、レジャーなどの様々な個性をもつ街の結節点として、東京2020大会後もレガシーとして残るだろう。

有明体操競技場
東京2020大会においては体操、新体操、トランポリン、ボッチャの会場として利用され、その後は一部改修された後に展示場として活用される予定である。
本施設の最大の特徴は、建物各所に多岐に渡り木材を利用していることである。「施設の木質化」「サステナビリティ」を積極的に体現し、同時にかつて貯木場であった本敷地の記憶を表出している。

有明アリーナ
東京2020大会においてはバレーボール、車椅子バスケットボールの会場として利用され、その後はスポーツと文化の拠点として活用される予定である。
音楽イベントでのアリーナ席の設定をはじめとする現代のイベントニーズに応えた仕様など、同種のスポーツ施設とは異なる特徴を持っている。
大空間を覆う屋根は内側に窪んだ弓形のトラス構造で、日本伝統建築の「反り」のある屋根を暗示している。そのため、一般的なドームやフラット構造の建築と比べ、外観が特徴的な形状となっている。

完成年 2019
所在地 東京都江東区有明1-10(有明体操競技場)、東京都江東区有明1-11(有明アリーナ)
敷地面積 96400㎡(有明体操競技場)、36576㎡(有明アリーナ)
延床面積 39300㎡(有明体操競技場(大会時))、47200㎡(有明アリーナ)
計画・設計 日建設計(有明体操競技場)、久米設計(有明アリーナ)
管理・運営 東京都
掲載雑誌 新建築2019年9月号・新建築2021年11月号(有明体操競技場)、新建築2019年9月号(有明アリーナ)