020東京ガーデンテラス紀尾井町

建築+グラウンド 自然・環境 歴史・文脈 動線・ネットワーク 2010年代

2011年に営業を終了したグランドプリンスホテル赤坂の跡地の再開発事業として計画され、2016年にオープンした。 オフィス・ホテル・商業施設などが入居する紀尾井タワーと、賃貸マンションの紀尾井レジデンス、旧李王家東京邸(旧グランドプリンスホテル赤坂旧館)を移設した「赤坂プリンス クラシックハウス」からなる。紀尾井町通りの緑化と、江戸城外濠周辺の緑豊かな自然をつなぐべく、敷地内にビオトープなどを整備し、エコロジカル・ネットワークの形成に貢献している。また、起伏に富んだ地形を活かし、植栽やアート作品を各レベルに配置することで敷地全体を回遊性・利便性の高い空間としてデザインしている。特に、弁慶濠や赤坂御門跡に見られる江戸時代の石垣を眺めることのできるウッドデッキの散策路は、東京の再開発の特徴である、歴史を保存しながら都市機能を更新する事例の一つである。

完成年 2016
所在地 東京都千代田区紀尾井町1-2
敷地面積 30400㎡
延床面積 227200㎡
計画・設計 日建設計
管理・運営 西武プロパティーズ
掲載雑誌 新建築2016年10月号