関東大震災の瓦礫処理により作られた埋立地で、かつては東京石川島造船所の造船工場や新東京火力発電所等が立地していた。1990年代に造船事業が廃止されたこと、東京駅まで4km圏内で利便性が良いこと等から大規模な再開発事業が行われ、住居・オフィス・商業施設・教育施設を擁するウォーターフロントの複合市街地に生まれ変わった。
豊洲2丁目では、土地区画整理事業により防潮堤や公共施設の整備が行われ、防潮堤上部は海上公園として豊洲公園と一体的に利用できる海に開かれた空間として整備された。また、豊洲2・3丁目まちづくり協議会によって再開発による地区全体の課題への対応やガイドラインによる街並みの調和が図られており、豊洲2・3丁目で最後の開発となる豊洲ベイサイドクロスが2020年4月に開業したことで、豊洲のまちづくりは一つの完成形を迎えた。
近年では、東京ガスによるTOYOSU22のスマートシティプロジェクトの実施、新橋駅・東京駅方面へ接続する「東京BRT」の導入、BCP対策を施したオフィスの整備など、最先端の技術を活かしたまちづくりが進められている。